アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン、ロシアをはじめ、この地域の多くの場所では、テーブルに木製のナルディ盤があれば、遊ぶゲームはひとつとは限りません。プレイヤーはロングナルディと、世界の多くの国で単に「バックギャモン」と呼ばれるショートナルディを遊び分けています。どちらも同じボード、1人15個の駒(チェッカー)、2個のサイコロを使いますが、遊んだ感覚はまったく異なります。ここでは、その違いをわかりやすく解説します。
ショートナルディ(バックギャモン)の概要
ショートナルディとは、クラシックなバックギャモンのことです。駒は標準的な「2-5-3-5」の配置で盤上に分かれてスタートし、2人のプレイヤーは互いに逆方向へ進みます。駒同士がぶつかり合う場面が多いのも特徴で、ポイントに1個だけ置かれた駒(「ブロット」)はヒットされ、バーに戻されることがあります。初めての方は、まず初心者向けバックギャモンのルールをご覧ください。
ロングナルディの概要
ロングナルディは、コーカサス地方や旧ソ連諸国で親しまれてきた伝統的なゲームで、古代ペルシャのゲーム「ナルド」を起源としています。各プレイヤーは15個の駒すべてをヘッドと呼ばれるひとつの開始ポイントに積み重ね、両者とも盤上を同じ方向(反時計回り)に進みます。ヒットは一切なく、レース、ブロック、タイミングが勝負を分けるゲームです。
主な違い
| ショートナルディ(バックギャモン) | ロングナルディ | |
|---|---|---|
| 初期配置 | 駒は4つのポイントに分散 | 15個すべての駒を「ヘッド」に置く |
| 進む方向 | 互いに逆方向へ進む | 両者とも反時計回りに進む |
| ヒット | あり:ブロットはバーに送られる | なし:相手が押さえているポイントには止まれない |
| ポイントの確保 | 2個以上の駒でポイントを確保する | 駒1個だけでそのポイントをブロックできる |
| 特別なルール | バー、バーからのエンター、ダブリングキューブ(任意) | ヘッドルールと6ポイントのブロックルール |
| ゲームの性格 | 戦術的で攻撃的 | 戦略的で局面重視 |
ヘッドルール
ロングナルディでは、1ターンにヘッドから出せる駒は1個だけです。伝統的な例外はゲームの最初のロールで、特定のゾロ目(6-6、4-4、3-3など)が出た場合に限り、2個目の駒もヘッドから出すことができます。そうしないと、出た目どおりに動かせなくなるためです。ヘッドルールがあるため、両プレイヤーは辛抱強く駒を展開していく必要があります。
ブロックと6ポイントルール
駒1個でポイントを押さえられるため、ロングナルディは「壁」を築くゲームです。連続したポイントでブロックを作り、相手の進行を遅らせることはできますが、相手の駒をすべて閉じ込めてしまう6つ連続のポイントの壁を作ることはできません。そのような壁を作るには、相手の駒が少なくとも1個、すでにブロックより先に進んでいなければなりません。
ゾロ目とベアオフ
どちらのゲームでも、ゾロ目は4回分動かします。4-4が出たら、4ずつ4回動かせます。自分の駒がすべて自陣のホーム(盤の4分の1の区画)に入ったら、ベアオフを始めます。ロングナルディでは、相手が少なくとも1個の駒をベアオフしている状態で勝つことをオイン(1点)、相手が1個もベアオフしていない状態で勝つことをマルス(2点)と呼びます。
どちらのゲームを選ぶべきでしょうか?
- ショートナルディがおすすめなのは、素早い戦術、リスク、逆転劇を楽しみたい方です。
- ロングナルディがおすすめなのは、落ち着いた計画、ブロック、盤面全体の読みを好む方です。
うれしいことに、ゲームごとに別のボードを用意する必要はありません。私たちの工房のハンドメイドのバックギャモンセットはどれも両方のゲームに対応しており、多くのセットには32個の駒が付属し、裏面はチェッカー(ドラフツ)用の盤面になっています。物語のあるボードをお探しなら、アララト山のバックギャモンセットをご覧ください。


